檀家・門信徒さまへ
一代で一度あるかないかの建て替え工事、
宮大工を誰にお願いすればいいのか迷っていませんか?
地元で数百年の歴史ある神社やお寺を改修するためには、とても高い費用が掛かります。
場合によっては数千万もの予算が必要になるのですが、ほとんどのケースで「檀家様や門信徒様への寄付をお願いする」ことになります。
最終的に、どこの宮大工に任せるべきか?とても悩まれると思います。
「一代で一度あるか無いか」という建替工事です。
どなたにも経験がない中で、どのような基準で宮大工を選べばよいのでしょうか。
もし業者選びを間違えてしまったがために、修繕の繰り返しになってしまっては、目も当てられませんよね。
宮大工を選ぶ上でおさえておきたいポイントを3つご紹介します。
宮大工選びで失敗しない3つのポイント
しっかりと施工して、100年保つ建物を建てることができる宮大工を選ぶためには、次の3点に注意して見極めましょう。
ポイント1.金額の根拠を説明できる宮大工を選びましょう
社寺建築は構造が複雑です。
何が必要で、何が不要なのかを判断できない場合が多いと思います。
お分かりにならないことをいいことに、不要な工事を行う業者もいました。
また、神社仏閣の新築や建て替えの見積は高額となることがあります。ほとんどのケースで相見積もりをされることでしょう。
そこで受注したいがために本来の見積金額から大幅に下げて見積金額を提示、受注し、手抜き作業をしてしまう業者も考えられます。
安く仕事を受けるということは、人件費や材料費など、どこかで費用を抑えなければ、利益が出せません。安く仕事を受けて、きちんとした仕事をすると赤字になってしまい、その会社は潰れてしまいます。
安ければ嬉しいかもしれませんが、根拠の無い安さをウリにしている場合は、安いなりの仕事しかできないのです。
安いなりの仕事の結果どうなるか…
考えたくもありませんが、さらなる寄付金のお願いが届く可能性もあります。
建て替えや修理の相見積もりの結果、極端に安い建築業者に頼んで、すぐにダメになってしまい、また建て替えることになってしまった場合です。
しっかりと施工する業者に頼んでおけば、100年で10万円で済んだ可能性のある寄付が、安い業者に頼んだせいで、20年で50万円の寄付となってしまうこともあるわけです。
だからこそ、値段だけでの判断は避けていただきたいのです。
ポイント2.現場の雰囲気の良い業者を選びましょう
建築現場は職場と同じです。
怒号が飛び交いコミュニケーションが取れない職場、整理整頓が行き届いていない職場では、従業員の作業効率が低下し、ミスも発生します。
逆に、お互いを尊重し、良好なコミュニケーションがあり、整理整頓が行き届いている職場では、従業員のミスは減り、作業効率、作業の質も向上します。
作業の質が向上するということは、作業の結果である建物の質が向上するということです。
どんな雰囲気で仕事をしているか、実際に目で見ることで感じることができると思います。
面倒だと思わずに、一度依頼しようとしている業者の現場に足を運んでいただいて、実際にご自身の目で確かめていただきたいと思います。
きちんとした仕事を行うためにも、コミュニケーションが取れていて、「従業員同士の雰囲気が良い宮大工」を選ぶことをおすすめします。
ポイント3.仕事へのこだわりをトコトン聞いてください
良い建物を建てるためには、仕事へのこだわりをもっている宮大工である必要があります。
考えてみてください。
あなたがご自身の家の新築、もしくは建替工事を行うことになりました。どのような業者に工事を頼みたいでしょうか?
「うちは安さ早さにこだわっています。納期は1ヶ月半です」という業者と、
「うちは仕事の丁寧さへこだわっています。値段は正直安くはありません。納期も半年ほどかかります。値段のみで選ぶのであれば、うちは選ばないほうが良いでしょう。うちの仕事は基礎からこだわっていて~。そのため、安くはありませんし、時間もかかります。しかし、安心をご提供することはできます」と仕事へのこだわりを熱く語る業者。
どちらの業者に頼みたいでしょうか?
前者の場合、初期費用は安く済みそうですが、修繕の繰り返しになってしまい、結果高額になってしまう可能性もあります。
後者の場合、初期費用を安く押さえることは、難しそうです。しかし、その後修繕の繰り返しとはならず、結果として安価で安心できる建物を建てることができるのではないでしょうか。
多くの方は後者の業者で家を建てたいと思われるでしょう。それはなぜでしょうか?
「後者の業者の方が仕事にこだわりを持っていて、安心して任せられる」と思われたのではないでしょうか。
宮大工も同じなのです。
とくに宮大工の行う仕事は、こだわり始めたら、キリがないものも少なくありません。
美しさや頑強さを兼ね備えた建物を建てるためには、こだわりが必要なのです。
こだわりを答えられない業者ではなく、「こだわりを熱く語り、安心できる宮大工」に依頼されることをおすすめします。
一代で一度あるかないかだからこそ…
工場や現場に足を運んでいただきたいのです。
匠の技は、竣工してしまうと見えなくなってしまう部分にこそたくさん生かされています。
小屋裏部分や床下部分などの材料、継ぎ方など、丁寧な匠の技を見ていただきたいのです。
私たちは隠すことはありません。
私たち宮大工がどのような技術をどのように使用して、建てているのかをぜひ記憶に残していただきたいのです。
伊正建設では、宮大工歴24年の棟梁をはじめ、宮大工歴40年にも及ぶ宮大工が在職しています。ぜひ、熟練の匠の技を御覧ください。