神社仏閣でシロアリ被害が発生しやすいのはなぜですか?
シロアリは木材を食料にしているためです。
シロアリは、水、食べ物、心地よい環境の3つが必要
食べ物、環境、水についてそれぞれご説明します。
食べ物がある
シロアリは木材の中に含まれる「セルロース」を主な栄養源としています。
木材であれば、なんでもシロアリの被害を受ける可能性があります。
とりわけ木造建築の代表である社寺仏閣は、シロアリの危険にさらされ、その対策はとても大切です。
エサである木材にたどり着くまでにコンクリートやケーブルなどの障害物があっても、かじりながらエサ場である木材まで進みます。
また、シロアリは食物が豊富にある環境でも、エサ場を探して範囲をひろげていきますので、被害が拡大しやすい傾向があります。
拡大の速度はシロアリの種類によって異なります。
ヤマトシロアリの場合は、主に建物下部を加害します。
イエシロアリの場合、ヤマトシロアリに比べ活動範囲が広いため加害速度も早く、活動範囲が縦方向にも広いため建物全体が被害をうけます。世界中のシロアリの中でも、最も加害が激しい種とされています。
心地よい環境
シロアリにとって心地よい環境とは、
- 湿気があり、乾燥していない
- 人間や天敵であるクロアリなどの外敵がいない場所
- 光や風が入らない場所
この条件がそろう場所です。
水がある
シロアリは、建物の床下などの湿気がこもりやすい、ジメジメした場所を好みます。
また、シロアリは暖かいところを好みます。
玄関も被害が多い
シロアリ被害は玄関も被害が多いのです。
玄関に被害が多いのは、家の構造のためだと思われます。
シロアリには目がありません。そのため、硬いものに接触すると、それに沿うように蟻道を伸ばしていきます。
玄関土間の下には空間ができていることが多く、土間には玄関の柱などがあり、他の場所よりも木材が地面から近いというシロアリにとっての好条件が揃っています。
まとめ
シロアリは湿気のこもった場所を好みます。
他にも、雨漏りをしていると、屋根部分も被害に合うことがあります。
シロアリは、早目に対処できれば、被害が少なくて済みます。
- 羽アリが発生している。
- 柱を叩くと、空洞音がする。
- 襖や扉の立て付けが悪くなった。
- 畳や押し入れなどジメジメしている
などは、ご自身でも行えるシロアリチェックの一つです。
もし、神社仏閣で一つでもこのような症状が当てはまれば、ご相談ください。